3年クラフトデザイン 続き
2024年6月5日 15時30分3年生クラフトデザイン 製本の続きです
中身の折丁をかがり終わったので
表紙と中身の間の紙(見返し)を2枚作ります
ちゃんとした本( 上製本 ハードカバー )の表紙を開いたとき
本文の前後にある 色のついた紙 が見返しです
無地の色画用紙でもいいのですが
2年時に作った 消しゴムはんこ を活用します
はんこが3㎝×3㎝なので
見返しの用紙2枚に 3㎝ 幅のマス目を 薄く引きます
消しゴムはんこ に 絵の具を付けて押していきます
一つの判でも 向きや色など変えるとデザインが変わるのが面白いところ
絵の具は タンポで付けています
コロナの初期 学校に支給されたガーゼのマスク
古くなったものを保健室からもらいました
分解して ガーゼにわたを詰めて 輪ゴムでしばってタンポ を作っています
ひたすら押し続けて2枚完成させます
ハンコの連続模様の面白いところは
絵の具が付いていない無地のところ もデザインの一部になること
あえて押さないことで 余白の模様ができます
みんな いろいろ考えながら 押しております
タンポで絵の具をハンコに ぽんぽんと付けるのか
すべらす様に付けるのか でも 表情が変わります
2枚の見返しができたら 本体に接着します
本体の背の部分に3ミリほど 糊を付けて 見返しを接着します(両面)
見返しが接着できたら 麻の綴じひもの端をほぐします
細さが具合がいいので まち針 を使います
麻ひもを付け根から丁寧にほぐして 細くしていきます
ほぐした麻ひもを切りそろえて 扇形になるよう開いて 見返しに接着します
デンプンのりを少し付け 厚みが出ないよう広げて 接着
水分で下の紙に影響が出ないよう
見返しの下には クリアファイルを切ったシート を挟んでいます
見返しに綴じひも(麻)を接着した状態
このまま仕上げると 角背(平背)になります
薄い本なら これでもよいのですが・・
今回は 厚みがあるので 丸背 にします
形が安定する 開きがよい ページをめくりやすい などの理由もありますが
金槌を使って 「丸み出し」 「耳出し」 を経験してもらいたい
「丸み出し」の工程
前小口(背の反対側)の上半分(5分の3)をつまんで
そのまま押さえ込んで 背の部分を金槌でたたきます
両方の親指の腹で しっかり前小口をつかむ のがポイント
反対側も同様にして きれいなカーブを作ります
けっこう みんな上手に 丸み出しができています
次回は 前半の難所「耳だし」です 続く
芸術(美術)3年クラフトデザイン