一口日記
春になってうさぎの赤ちゃんがたくさん誕生し、時折、その成長の様子を見に行くのを楽しみにしています。
今日も、冷蔵庫にあった青菜を持っていそいそと・・・・・・。小さいうさぎにたくさん食べてほしいと思って網目から青菜を差し入れると、めざとい大人うさぎが突進してきて、あっという間に食べてしまいます。「小さいうさぎに食べさせてあげなさいよぉ・・・」とひとりごちながら、うさ団子になった小さいうさぎたちの様子に癒やされている今日この頃です。

通り道にはリクガメもいます。今日は暖かい日差しの下、小屋から出てきていました。いつ見てもきれいな甲羅です。もしゃもしゃときゅうりを食べていましたが、ふとした拍子に胸の下に入ってしまってせっかくのきゅうりを見失い、しばらくフリーズ。その姿も愛らしい。


家では動物を飼うことが難しいのですが、うさぎやリクガメをはじめとして、生徒たちが手入れをしてくれて日に日に毛並みが美しくなっていくポニーや結構大きい鶏、見れば見るほどつぶらな瞳が愛らしい牛たちなど、野村高校にはたくさんの動物が生活しています。
一口日記
物理を先行されている方は当然ご存じだと思います
「物理学 における 仕事 (しごと、 英語: work)とは、 物体 に加わる 力 ベクトルと、物体の 変位 ベクトルの 内積 によって定義される 物理量 である。 仕事は、 エネルギー を定義する物理量であり、物理学における種々の原理・法則に関わっている。」
とあるのですが、難しくて理解に苦しみます。
仕事量は 仕事量=力 × 距離 であらわすことができる。
「仕事ができる人とできない人」でいえばエネルギーを使って、たくさんの距離を動かした人ができる人ということでしょうか?
まったく物理とは関係ないようで、でも何もせずに立ち止まっている人が、懸命に動いている人より仕事をしているとは思えません。
「考えるより動け」「下手の考え休むに似たり」やはり必死で動いてみないと物事は変わらないことはたくさんあるように思います。
動けば失敗することもたくさん出てくるでしょうけれど失敗は経験値を生みます。
いつまでも立ち止まって考えてばかりでは物事は解決しない。
動けばいいというものではないだろうけれどchallengeすることは無駄ではないと思います。
文責 中島
一口日記
先月と今月の2回、生徒とともに四国ジオミュージアムの見学に参加してきました。
これまで高校で出前授業をしていただいたことはあったのですが、ミュージアムに行き、実物を見ながらの説明は生徒の食いつきが違ったように感じました。
中には中学校の遠足などで行ったことがある生徒もいたようですが、当時より展示物も増え、生徒自身の知識も増しているため、より楽しめ、学べたようです。
生徒から「行って良かった」、「わかりやすかった」、「楽しかった」という感想が出ており、今回企画をして良かったと思いました。
また、多くの生徒が地学的な面でも野村の素晴らしさに気づけたのではないかと思います。
今後ともこのような企画を行い、生徒の学習意欲向上だけでなく、地域理解や愛郷心にも繋げられるような授業を行っていきたいです。
野村高校に勤務していると、この地域は「ミルク」・「シルク」だけでなく他にも多くの魅力が溢れる町であることに気づかされます。ただ、それらを知ろうとしないとその魅力にはなかなか気づけないものです。
生徒たちには今回のような授業や探究活動を通じて、よりその魅力を知り、この町をもっと好きになってもらえれば、と感じた見学会でした。
一口日記
年末から2・3ヶ月かけて小説「三体」を読みました。
三体、三体Ⅱ上・下、三体Ⅲ上・下の5冊があり、文庫本でページ数は2000ページを超えていました。
原作は中国人で、世界的ベストセラーになっています。科学の発展や異星文明について描かれた壮大なSF作品です。
普段は東野圭吾などミステリーが好きですが、大変評判がいいのでチャレンジしてみました。
内容は少し難しいものもありましたが、圧巻の内容で夢中になって読んでしまいました。
数学や物理の話もよく出てくるので、その内容も興味深かったです。
この世界を知ることや文明を発展させることに、いかに数学や科学が必要か感じられる内容になっており、本好きとしても数学科教員としても楽しめるものでした。
ちなみに変わった本のタイトル「三体」は、物理学の「三体問題【万有引力で引かれ合う三つの天体が宇宙にあるときどのように動くか。】」から来ています。
少しネタバレになりますが、異星文明は3つの太陽による不規則な季節の世界が展開されています。
内容が濃すぎるのでかなり根気は必要だと思いますが、本当に内容が面白いので是非読んで欲しいです。
読んだ方、是非感想を共有しましょう。
数学科 岩村
一口日記
職員室から外に目をやると、
ぼたん雪が結構な勢いで降り注いでいます。
小枝の上では、ぽっ、ぽっと花が咲くように
雪が積もっていきます。
いい、感じ・・
日本語と英語の両方を書いたメモを、
隣の席のリディア先生に見せると、
メモ帳の文字を、指で押さえながら、
「ゆ・き・が・ふ・っ・て・い・る」
と、かわいい声で読んでくれました。
「Good!よくできました。」
「ゆ・き・が・ふ・っ・て・い・る」
次に、文字を書き始めたリディア先生。
ん?ん? 書き順がおかしい。
思わず吹き出す私。
「No good!」
ここで、日本語教室。
私とリディア先生は、お互いの母国語を
会話の中で学び合っています。
実力を知るために「け」という文字を
書いてもらったところ、 結果は下の通り。

「書き順から、教える必要があったのか!」
リディア先生が、懸命に文字を書く姿を
見ながら、当たり前の配慮がなかったことに、
気づきました。
教えるということは、
自分基準ではいけない、相手基準でないと。
そうでないと、「思い込み」という落とし穴が、
口を開けて待っているのだから。
人に何かを教えるという行為の難しさを
笑いの中で感じた一日になりました。
「Thank you for reminding me !」
一口日記
「メメント・モモ」
~豚を育て、屠畜して、食べて、それから~
という本を読みました。
筆者は八島良子さんといって
美術大学出身の若き女性芸術家。
瀬戸内海の離島で豚を飼育して屠畜するまでの日々を
日記形式で毎日綴って記録された書籍です。
「メメント・モリ」
という言葉に似ていますが
メメント・モリの『死を想え』という死生観に
関連付けられているのかなとも感じました。
小説は数日で読み終える私ですが、
この本は一文一文かみしめて読んだので
読み終えるのに3週間近くもかかってしまいました。
写真やイラストをたくさん入れて貰っているので
読みやすかったのですが
ノンフィクションなので、
最後の方は重くて悲しくて正直読み進めるのが辛かったです。
自家屠畜の難しさや
筆者の葛藤する心情が痛いほど伝わり苦しかったです。
まだまだ読み終えたくないと思っていましたが
ついに最後のページとあとがきになり
すべてを読み終えたあとは
しばらく涙が止まりませんでした。
いろいろ考えさせられて
その日の夜はなかなか眠れませんでしたが、
~豚を育て、屠畜して、食べて、それから~
の意味を理解することができて
読了後はすがすがしい気持ちにもなりました。
県内唯一、畜産科のある野村高校だからこそ
生徒たち、そして先生方にも読んで貰いたい1冊です。
(野村高校の図書室にあります)
支援員 岡田
