Can do

2025年5月29日 17時00分
一口日記

小心者で安定志向である。

変化せざるを得ない場面に直面すると、

それを避ける理由ばかりを探す。

そんな私の生き方が

反面教師となったのか、

長男と三男は失敗を

あまり恐れない道を歩んできている。

長男は在学中に東京で起業した。

彼の会社は、

今では世間からもそこそこ

認められる存在となったようだ。

三男のことは当ブログで

紹介したことがあるが、

脱サラし、2年前に

高松でラーメン屋を開業した。

そこそこ儲かっているようだ。

2人とも他人に弱みを見せない性格なので、

どんな苦労があったのかは

私にはあまり話さない。

彼らとは反対に、

次男は私の生き写しだ。

不安なことがあるとすぐに妻に

電話をかけてくる。

さすがに私にはかけてこないが。

しかし、こっちの方が

かえって安心である。

そんな私だが、

6年前に小学校退職後に始めた農業では、

このところかなり攻めていると思う。

今年はコシヒカリを7反半、

そして新たな挑戦として、

ひめの凜を3反、

ニジノキラメキを2反作付けた。

さらに昨年思っていた以上に

収益を得た白ネギは

5割ほど栽培面積を拡大した。

ニンニクやタマネギ、

甘藷といった野菜類にも

力を入れるつもりだ。

世間では米の高騰が

大きな問題となっている。

5kgの全国の平均販売価格が

4000円を超えるのは

さすがに異常事態だ。

私としては3000円程度で

推移してくれるとうれしい。

高いに越したことはないが、

あまり高くなりすぎると

米離れが進む恐れがある。

腰が毎日悲鳴をあげているが

ともかく頑張るしかない。

きっとやれる。

コシヒカリ(75a)

koshihikari

ひめの凜(30a)

himenorin

ニジノキラメ(20a)

nijinokirameki

白ネギ(5a)

shironegi

搾乳作業員 仲木弘幸

今日の動物たち

2025年5月27日 14時01分
一口日記

春になってうさぎの赤ちゃんがたくさん誕生し、時折、その成長の様子を見に行くのを楽しみにしています。

今日も、冷蔵庫にあった青菜を持っていそいそと・・・・・・。小さいうさぎにたくさん食べてほしいと思って網目から青菜を差し入れると、めざとい大人うさぎが突進してきて、あっという間に食べてしまいます。「小さいうさぎに食べさせてあげなさいよぉ・・・」とひとりごちながら、うさ団子になった小さいうさぎたちの様子に癒やされている今日この頃です。

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通り道にはリクガメもいます。今日は暖かい日差しの下、小屋から出てきていました。いつ見てもきれいな甲羅です。もしゃもしゃときゅうりを食べていましたが、ふとした拍子に胸の下に入ってしまってせっかくのきゅうりを見失い、しばらくフリーズ。その姿も愛らしい。

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家では動物を飼うことが難しいのですが、うさぎやリクガメをはじめとして、生徒たちが手入れをしてくれて日に日に毛並みが美しくなっていくポニーや結構大きい鶏、見れば見るほどつぶらな瞳が愛らしい牛たちなど、野村高校にはたくさんの動物が生活しています。

たのむから 邪魔を・・

2025年3月27日 21時15分
一口日記

2階で ものをつくっていると

必ず上がってきて 邪魔をしてくれていた

2ひきのうちの 太ったねこ

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なくなってから 1年以上たちました

邪魔をしてくれる猫がいないので

さっぱり はかどらなくなっていました

最近になって 今まで上がってこなかった細い方が

ちゃんと 邪魔をしてくれるように

IMG_0262

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  ありがとう

    芸術(美術)仙波

仕事量

2025年3月27日 08時17分
一口日記

物理を先行されている方は当然ご存じだと思います

「物理学 における 仕事 (しごと、 英語: work)とは、 物体 に加わる 力 ベクトルと、物体の 変位 ベクトルの 内積 によって定義される 物理量 である。 仕事は、 エネルギー を定義する物理量であり、物理学における種々の原理・法則に関わっている。」

とあるのですが、難しくて理解に苦しみます。

仕事量は 仕事量=力 × 距離 であらわすことができる。

「仕事ができる人とできない人」でいえばエネルギーを使って、たくさんの距離を動かした人ができる人ということでしょうか?

まったく物理とは関係ないようで、でも何もせずに立ち止まっている人が、懸命に動いている人より仕事をしているとは思えません。

「考えるより動け」「下手の考え休むに似たり」やはり必死で動いてみないと物事は変わらないことはたくさんあるように思います。

動けば失敗することもたくさん出てくるでしょうけれど失敗は経験値を生みます。

いつまでも立ち止まって考えてばかりでは物事は解決しない。

動けばいいというものではないだろうけれどchallengeすることは無駄ではないと思います。

文責 中島

四国西予ジオミュージアム見学に参加して

2025年3月11日 15時45分
一口日記

先月と今月の2回、生徒とともに四国ジオミュージアムの見学に参加してきました。

これまで高校で出前授業をしていただいたことはあったのですが、ミュージアムに行き、実物を見ながらの説明は生徒の食いつきが違ったように感じました。

中には中学校の遠足などで行ったことがある生徒もいたようですが、当時より展示物も増え、生徒自身の知識も増しているため、より楽しめ、学べたようです。

生徒から「行って良かった」、「わかりやすかった」、「楽しかった」という感想が出ており、今回企画をして良かったと思いました。

また、多くの生徒が地学的な面でも野村の素晴らしさに気づけたのではないかと思います。

今後ともこのような企画を行い、生徒の学習意欲向上だけでなく、地域理解や愛郷心にも繋げられるような授業を行っていきたいです。

野村高校に勤務していると、この地域は「ミルク」・「シルク」だけでなく他にも多くの魅力が溢れる町であることに気づかされます。ただ、それらを知ろうとしないとその魅力にはなかなか気づけないものです。

生徒たちには今回のような授業や探究活動を通じて、よりその魅力を知り、この町をもっと好きになってもらえれば、と感じた見学会でした。

三体

2025年3月5日 10時38分
一口日記

年末から2・3ヶ月かけて小説「三体」を読みました。

三体、三体Ⅱ上・下、三体Ⅲ上・下の5冊があり、文庫本でページ数は2000ページを超えていました。

原作は中国人で、世界的ベストセラーになっています。科学の発展や異星文明について描かれた壮大なSF作品です。

普段は東野圭吾などミステリーが好きですが、大変評判がいいのでチャレンジしてみました。

内容は少し難しいものもありましたが、圧巻の内容で夢中になって読んでしまいました。

数学や物理の話もよく出てくるので、その内容も興味深かったです。

この世界を知ることや文明を発展させることに、いかに数学や科学が必要か感じられる内容になっており、本好きとしても数学科教員としても楽しめるものでした。

ちなみに変わった本のタイトル「三体」は、物理学の「三体問題【万有引力で引かれ合う三つの天体が宇宙にあるときどのように動くか。】」から来ています。

少しネタバレになりますが、異星文明は3つの太陽による不規則な季節の世界が展開されています。

内容が濃すぎるのでかなり根気は必要だと思いますが、本当に内容が面白いので是非読んで欲しいです。

読んだ方、是非感想を共有しましょう。

数学科 岩村

「ある日の出来事」

2025年2月17日 09時59分
一口日記

 職員室から外に目をやると、

 ぼたん雪が結構な勢いで降り注いでいます。

 小枝の上では、ぽっ、ぽっと花が咲くように

 雪が積もっていきます。

 いい、感じ・・

 

ゆきが ふっている

 It is  snowing

 

 日本語と英語の両方を書いたメモを

 隣の席のリディア先生に見せると、

 メモ帳の文字を、指で押さえながら、

 「ゆ・き・が・ふ・っ・て・い・る」

 と、かわいい声で読んでくれました。

 「Good!よくできました。」

 「ゆ・き・が・ふ・っ・て・い・る」

 次に、文字を書き始めたリディア先生。

 ん?ん? 書き順がおかしい。

 思わず吹き出す私。

 「No good!」

 ここで、日本語教室。

 私とリディア先生は、お互いの母国語を

 会話の中で学び合っています。

 実力を知るために「け」という文字を

 書いてもらったところ、 結果は下の通り。

 

 「書き順から、教える必要があったのか!」

 リディア先生が、懸命に文字を書く姿を

 見ながら、当たり前の配慮がなかったことに、

 気づきました。

 教えるということは、

 自分基準ではいけない、相手基準でないと。

 そうでないと、「思い込み」という落とし穴が、

 口を開けて待っているのだから。

 人に何かを教えるという行為の難しさを

 笑いの中で感じた一日になりました。

 「Thank you for reminding me !」

ひと休みしませんか?

2025年2月14日 08時12分
一口日記

始業のチャイムが鳴るまであと2,3分。

急ぐ気持ちとは裏腹に

両脚はスムーズに動いてはくれず

転ばないよう用心しながら階段を上る。

数名の生徒が「こんにちは~」と

1段飛ばしで軽やかに追い越していく。

肩で息をしながらやっと3階にたどり着き

足元から視線を上げると目に入るのがこの丸い窓。

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丸く切り取られた外の景色を眺めながら

しばし足を止め弾んだ息を整える。

この窓から覗くと見慣れた野村の景色も

なんとなくおしゃれな雰囲気に感じられる。

私の「ちょっとひと休みスポット」である。

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ちなみに校舎内には下向き三角窓もある。   

              支援員 土居

メメント・モモ

2025年2月13日 11時15分
一口日記

「メメント・モモ」

~豚を育て、屠畜して、食べて、それから~

という本を読みました。

 

筆者は八島良子さんといって

美術大学出身の若き女性芸術家。

瀬戸内海の離島で豚を飼育して屠畜するまでの日々を

日記形式で毎日綴って記録された書籍です。

「メメント・モリ」

という言葉に似ていますが

メメント・モリの『死を想え』という死生観に

関連付けられているのかなとも感じました。

 

小説は数日で読み終える私ですが、

この本は一文一文かみしめて読んだので

読み終えるのに3週間近くもかかってしまいました。

写真やイラストをたくさん入れて貰っているので

読みやすかったのですが

ノンフィクションなので、

最後の方は重くて悲しくて正直読み進めるのが辛かったです。

自家屠畜の難しさや

筆者の葛藤する心情が痛いほど伝わり苦しかったです。

まだまだ読み終えたくないと思っていましたが

ついに最後のページとあとがきになり

すべてを読み終えたあとは

しばらく涙が止まりませんでした。

いろいろ考えさせられて

その日の夜はなかなか眠れませんでしたが、

~豚を育て、屠畜して、食べて、それから~

の意味を理解することができて

読了後はすがすがしい気持ちにもなりました。

 

県内唯一、畜産科のある野村高校だからこそ

生徒たち、そして先生方にも読んで貰いたい1冊です。

(野村高校の図書室にあります)

 

      支援員 岡田

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クレアセント?

2025年2月4日 17時00分
一口日記

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昨年末に放映された

「探偵ナイトスクープ」をみて

Sのことを思い出した。

番組では嗅覚が特別優れている

少女のことが取り上げられていた。

彼女は目隠しされた状態で

前を通り過ぎた友達が誰なのかを

匂いだけで言い当てた。

また、

ペットボトルの麦茶の種類や

色紙の色まで匂いだけで

正確に答えた。

同番組に出演していた

匂いのプロでさえ

言葉を失い驚愕していた。

Sは大和田小学校で

2年生のときに担任した。

ある日、三角定規の

落とし物ががあった。

子どもたちからSに聞けば

持ち主がわかるとの

声が上がったので、

半信半疑でSに持ち主の

探索を頼んでみた。

Sはその匂いのみで

持ち主をみごと見つけ出した。

落とし主はそれが

自分のものであることさえ

気づいていなかった。

私は非常に驚いたが、

Sの超能力は子どもたちの中では

周知のことだったらしい。

Sによると、

衣服類なら全部わかる。

下敷きより大きなものなら

大体わかるとのことだった。

さっそく、落とし物係に

任命したことは言うまでも無い。

彼はその能力を

遺憾なく発揮した。

私が6年前、

牛舎の仕事を始めたとき、

Sは本校の3年生に在学中だった。

野球部に所属していたが、

その頃もまだ、優れた嗅覚が

残っていたかどうかは

今となっては

確かめるすべもない。

もし残っていたなら、

彼がそれを生かせる

職業に就けばいいなと思う。

子どもたちは、

ひとりひとり隠された

能力をもっている。

それに気づき、

有効に引き出して

やれるかどうかは教師の腕に

かかっている。

昔を振り返り、

反省する今日この頃である。

  搾乳作業員 仲木 弘幸