一口日記
うちの子、(小学校)6年生になりました。
この年度はじめ、いろんな係をもらって帰ってきます。
中には「長」になるものもあり、嬉しい気持ちとできるかなという不安と、複雑な気持ちを家で話してくれます。
考えてみれば、私、「学校へ通う子どもの母」としてのこれまでの時間と、学校現場で過ごしてきた時間を比較したとき、
学校現場での時間の方が圧倒的に長いんです。
家庭で、学校の立場を前提に接していることもあります。逆に、高校で、親の立場で考えることもあります。
なんか不思議な感じです。 英語科 兵頭
この春から みどり寮(寄宿舎)の担当になりました
責任者になってみて 初めて知ることも多い
例えば 寮生・下宿生が どのように弁当を受け取って
空の容器をどうしているのか さえ知りませんでした
空の容器は 次の日にお弁当屋さんが回収してくれるのですが
汚れたままだといけないので 食べ終わったら容器を紙で拭いて 事務室に返します
寮生・下宿生 約15人がどうやっているのか 初日から観察してみました
このようなティッシュで 容器の汚れ 汁気をふき取ります
1枚で丁寧にふき取る子 3枚くらい使う子 いろいろです
3枚使うのは 紙がすこし固く吸水性もいま一つ
隅っこが拭きにくいので 次の紙を取っているようです
この紙も安いものではありません 早い消耗をどうにかしなくては
というわけで より安価なトイレットペーパーを取り出せる箱にして 様子を観察してみました
「以前の紙よりも柔らかく 吸水性もよく 汚れをふき取りやすい」
と 男子諸君全員から高評価でした
私がそばで「どう?」と聞くので 多少の圧があったかも
ところが ほとんどの女子は 「以前の紙のほうがいい」
と 情け容赦も 忖度のかけら もない答え
「何でよ?」
「片手で紙がちぎれないから 前のほうがいい」(片方の手は容器を持っている)
確かに トイレットペーパーはつながっているので ちぎるのには両手が必要です
「なんてずぼらな考え!」と憤慨しかけ?ましたが 片方の手をケガすることも実際ある
彼女たちの言い分にも 一理はあります
悔しいので新たに作り直しました
今度は ラップのギザギザ を付けたので 片手で楽にちぎれます
途中でなくなることも考えて ペーパー2個収納
点検と交換が容易なように 蓋が空きます
今度は 忖度のない女子からも高評価をいただきました
美術では「問題を解決するデザイン」という ジャンルがあります
美術教師の矜持にかけて 一つの答えにたどりつけましたが
これも女子たちの「容赦のない意見」のおかげのようです
芸術(美術)仙波
一口日記
新学期が始まり、少し緊張していた自分を休められる時がやってきます。
たまにはのんびりいきましょう。
校庭のさつきや紫陽花も、その頃には花が咲き始めそうです。英語科T
コロナ禍の巣こごもり
ユーチューブで時間を持てあますことなし
ホリエモンや青汁王子の語りは軽妙だ
逮捕された前歴を持ちながら、ユーチューバーとしても完全復活
時代を席巻するユーチューバーを含めた時代の成功者たちの言葉
成功の秘訣は・・・共通する
「やるか やらないか」 だ
多くの人は「できるか できないか」を勘案し、「できない可能性が多いな できなかったら落ち込むな」など、
自らブレーキをかけ、行動に移せないようだ
また、ホリエモンは語る
絶対成功する方法は・・・ある
「成功するまで、何度もチャレンジし続けること。成功するまで頑張れるかどうかだ」
やるか やらないかだ
「頑張る君のことを 頑張らない奴らが笑うんだろう ファイト」(中島みゆき)
頑張る人を あざけ笑う人生は、少し寂しいものかもしれない
たった一度きりの人生
やってみる価値はあるかもしれない
「人生 やるか やらないかだ」との言葉が、私の胸の奥に刺さった
教頭 児島
一口日記
日中は気温が上がり暖かい日も増えてきました。
校内にもちらほらと春の訪れが感じられます。
畜産教棟前の花壇にある梅の木は
ほぼ満開になりました。
3年生の卒業を祝ってくれているようです。
もうじき桃の花も開き始める頃になりますね。
日本には半月ごとの季節の変化を示す
「二十四節気」がありますが
これをさらに細かく約5日おきに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」
という季節を表す暦があるそうです。
この七十二候でいうと今年は3月11日から15日までが
「桃始笑(ももはじめてさく)」
の期間となるそうです。
読んで字の通り
桃のつぼみがほころび花が咲き始める頃を表しています。
「笑う」という言葉には「咲く」という意味もありますね。
桃の花びらが開き華やかに笑っているかのような
明るい雰囲気が表現されていて
素敵な名称だと思いませんか?
他のそれぞれの時期も
動植物の様子や気象の動きなどが
72の短文で表現されており
見るだけで自然の変化をイメージできます。
寒い暑いと不平ばかり言っていないで
季節の移ろいを楽しみながら
生活していきたいものだなあと感じさせられます。
支援員 土居
一口日記
みなさんは、『百姓貴族』という書籍をご存じですか?
野村高校の図書として購入して貰っていて全7巻。
作者があの『銀の匙』で有名な荒川弘さんだったので
飛びついて一気読みしました。
漫画なのでと軽い気持ちで読み始めたのですが
それが、それが・・・
かなり面白かったんです。
あまりの面白さに再度借りて二度読みしたほどです。
(一度目はざっくり、二度目はじっくり)
北海道十勝で酪農と畑作を営む農家に生まれた荒川弘さんが
農業高校を卒業して漫画家になる前に実体験した
酪農ライフを綴ったエッセイ漫画・・・。
作者の実家『荒川農園』が主な舞台で
幼少期から経験してきた農家の日常を紹介するとともに
酪農、野菜作りの実態や荒川家の家族エピソードなどを
笑いや日本の食糧問題などを織り交ぜて描かれていて
とても読みごたえがあります。
“畜産科あるある”もふんだんに盛り込まれていてすごく共感できます。
(例えば、農業クラブ全国大会や、農業鑑定競技、農業高校の一日など)
電子書籍でも手軽に読めるので
畜産科の生徒はもちろん、多くの人に知ってほしい作品です。
疲れた時などに読むと元気になれますよ。
今年中にアニメ化もされるようですので
そちらの方もお楽しみに!
併せて『銀の匙』も是非読んでみてくださいね。
PS:1年生、2年生のみなさん
学年末考査、頑張ってくださいね。ファイト!!
支援員 岡田
卒業式まで あと一週間
卒業するみなさんを 当日 きれいな学校で送り出したい
正門近くの木の剪定に始まり
今日はモニュメントの洗浄です
期待と不安を胸に 未知の大海原に漕ぎ出す皆さん
みなさんには
母校 という 母港 があります
港に灯台があるように
母校の木や記念碑は
卒業する皆さんを送り出す灯台
卒業した皆さんを迎える灯台
私の仕事は みなさんの母港の
灯台守のようなものだと思っています
みなさんの
「無事を祈って 灯(ひ)をかざす 灯をかざす」
事務室 三好 哲
一口日記
妻と今話題の映画を見に行った。
「スラムダンク(THE FIRST SLAM DUNK)」
還暦を過ぎたG(爺)ボーイの見る映画ではないかもしれない。
館内は若者ばかりで少し居心地悪かった。
ネタバレになるので内容については触れないが、
桜木花道が主役でなかったことには驚いた。
原作を読んだことのなかった妻も
かなり引き込まれ興奮した様子。
とても後味のよい作品だった。
スラムダンクで特に興味深い登場人物がいる。
安西先生だ。
彼は個性豊かな様々な教え子から信頼され、
慕われている。
安西先生の言動は30年近く前、
教育現場で参考となることが多かった。
彼の名言を少しパクらせてもらったこともある。
私にも心に残っている教え子がたくさんいる。
先日、その中の1人が
あやぐも館で講演会を行った。
本校畜産科OBで地元栗の木で酪農を営んでいるHだ。
※Hについては以下のウェブページ参照
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私は彼を平成10年度に大和田小学校で担任した。
当時たばこを栽培していた自分の父親を
心から尊敬し、
将来は後を継ぎ日本一のたばこ農家になると
夢を語っていた。
その頃、小学校では嫌煙教育に力を入れ始めており、
彼の夢を思うと、
嫌煙教育がやりにくかったことを思い出す。
彼はとても頑張り屋で、
学業成績も優秀だった。
野村中学校では何度も学年1番になっている。
彼は自分の夢を叶えるため本校畜産科に進んだ。
彼のこれまでの道のりは
決して平坦ではなかったようだ。
どうしてそんなにハードウエイばかり選ぶのか?・・・・・。
しかし、夢を語るHの表情は明るかった。
彼の夢が叶うことを心から願っている。
今後も後輩たちに自分の夢を語ってほしい。
そして後輩たちの目標になってほしい。
牛舎 仲木