メメント・モモ

2025年2月13日 11時15分
一口日記

「メメント・モモ」

~豚を育て、屠畜して、食べて、それから~

という本を読みました。

 

筆者は八島良子さんといって

美術大学出身の若き女性芸術家。

瀬戸内海の離島で豚を飼育して屠畜するまでの日々を

日記形式で毎日綴って記録された書籍です。

「メメント・モリ」

という言葉に似ていますが

メメント・モリの『死を想え』という死生観に

関連付けられているのかなとも感じました。

 

小説は数日で読み終える私ですが、

この本は一文一文かみしめて読んだので

読み終えるのに3週間近くもかかってしまいました。

写真やイラストをたくさん入れて貰っているので

読みやすかったのですが

ノンフィクションなので、

最後の方は重くて悲しくて正直読み進めるのが辛かったです。

自家屠畜の難しさや

筆者の葛藤する心情が痛いほど伝わり苦しかったです。

まだまだ読み終えたくないと思っていましたが

ついに最後のページとあとがきになり

すべてを読み終えたあとは

しばらく涙が止まりませんでした。

いろいろ考えさせられて

その日の夜はなかなか眠れませんでしたが、

~豚を育て、屠畜して、食べて、それから~

の意味を理解することができて

読了後はすがすがしい気持ちにもなりました。

 

県内唯一、畜産科のある野村高校だからこそ

生徒たち、そして先生方にも読んで貰いたい1冊です。

(野村高校の図書室にあります)

 

      支援員 岡田

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