「ある日の出来事」

2025年2月17日 09時59分
一口日記

 職員室から外に目をやると、

 ぼたん雪が結構な勢いで降り注いでいます。

 小枝の上では、ぽっ、ぽっと花が咲くように

 雪が積もっていきます。

 いい、感じ・・

 

ゆきが ふっている

 It is  snowing

 

 日本語と英語の両方を書いたメモを

 隣の席のリディア先生に見せると、

 メモ帳の文字を、指で押さえながら、

 「ゆ・き・が・ふ・っ・て・い・る」

 と、かわいい声で読んでくれました。

 「Good!よくできました。」

 「ゆ・き・が・ふ・っ・て・い・る」

 次に、文字を書き始めたリディア先生。

 ん?ん? 書き順がおかしい。

 思わず吹き出す私。

 「No good!」

 ここで、日本語教室。

 私とリディア先生は、お互いの母国語を

 会話の中で学び合っています。

 実力を知るために「け」という文字を

 書いてもらったところ、 結果は下の通り。

 

 「書き順から、教える必要があったのか!」

 リディア先生が、懸命に文字を書く姿を

 見ながら、当たり前の配慮がなかったことに、

 気づきました。

 教えるということは、

 自分基準ではいけない、相手基準でないと。

 そうでないと、「思い込み」という落とし穴が、

 口を開けて待っているのだから。

 人に何かを教えるという行為の難しさを

 笑いの中で感じた一日になりました。

 「Thank you for reminding me !」