3年生 クラフトデザイン はじまりました
2024年5月9日 16時02分キノコでは ありません
製本用のかがり台に付ける針山でした
今年度から「クラフトデザイン」という講座が始まります
3年生普通科対象で 週2時間
音楽選択生でも参加できる講座です
製本をメインに 手工芸の楽しさを実感してもらいたくて
今回新たに製本用かがり台を6台製作
13人分のかがり台がそろいました
教科書がわりのテキストは 適当なものがないので 教員作
1時間目は このテキストを各自で和綴じするところからスタートです
数年前にも授業で製本をしたのですが
そのときは5~6名 今回は倍の総勢13人
やや無謀な旅になりそうですが
こんなことを教える学校もそうあるまいし
本を最初から作るというのも 人生最初で最後の体験になるでしょう
何よりこの時代に 自分の手で 確かな感触を持って
最初から最後まで作り上げること を経験してもらいたい
野村の生徒諸君は 根気強く
集中して取り組んでくれるので
見ているこちらもうれしくなります
最初に紙を8枚づつ折っていきます
これを1折丁にして 15 折程 用意します
糸でかがるために 針が通る穴を開けるのですが
今回はまとめて鋸で 浅めにひいて穴を開けます(目引き)
浅いと全部に穴ができない 深いと綴じが緩くなる
向こう側も覗きながら 慎重にひいております
綴じる用意ができたら ひたすら糸で縫い付けていきます(かがり)
少し太めの糸に蜜ロウをすりつけて かがっていきます
途中で糸がゆるんだりしないよう
慎重に丁寧に みな真剣にかがっております
かがり続けていると 次第に動きに無駄がなくなって
いつの間にか 片方の手で 折り丁の開いたところを押さえるようになります
教えた訳でもないのに
いつのまにか 皆がこの形になっていくのを見ると
改めて 手仕事をすることの偉大さ を感じます
試験開けは 綴じ終わったものの 背の部分をのり付け(背固め)して
見返しの紙(表紙と本文との間の紙)を作っていきます
続く・・・