第49回全日本アンサンブルコンテスト愛媛県大会南予地区予選
2025年12月24日 10時57分12月20日(日)に宇和文化会館にて、第49回全日本アンサンブルコンテスト愛媛県大会南予地区予選が実施されました。
本校からは、金管打楽器七重奏と、木管六重奏の2グループが出場しました。
金管打楽器七重奏のメンバーは、初心者が多かったため、リスト作曲「ハンガリー狂詩曲第2番」という曲を、野村高校用に編曲するところから始まりました。今のメンバーのポテンシャルが最大限引き出されるように心掛けましたが、やはり最初は、曲が通らないどころか、音が出ない、リズムが取れないというところから始まって、どうなるかと冷や冷やしました。しかし、一つ一つの指導に対して生徒一人一人が素直に音で反応して練習した結果、本番1週間前にもなると、すっかりリストの曲になりました。本番でも、ほぼ練習どおりに、自由に楽しく活気のある演奏をしてくれて、そこからは、初心者の面影は一切感じませんでした。
木管六重奏のメンバーは、ほとんどが経験者であったため、楽譜を配って1週間もすると、ほとんど曲が完成していました。だからこそ、そこから次のステージに行く作業にとても頭を悩まされましたが、最終的には、互いのコンタクトや音色、深い表現などを追求して、ブラッシュアップすることができました。一番の課題である「棒立ち問題」も、本番数日前から徐々に解消され、今では、少しずつではありますが、曲に合わせて体を動かせるようになりました。
本番に向けて、ホール練習を2回実施したり、吹奏楽フェスタ(近隣校が集まりアンコンの成果を披露し合う発表会のようなもの)に参加したりしました。このような一つ一つの行事だけではなく、日々の練習でも毎回録画し、それを見て課題を見つけ、改善していくことを続けた結果、どちらのグループも前日には、「やれることはやった!」という思いでした。この記事を書いている私(顧問)もそう思いました。
しかし、結果はどちらのグループも“銅賞”でした。
もう、“どうしよう”……という気持ちでいっぱいでした。
…という定番のオチを言えるくらいまでには現在のところ心の余裕ができましたが、当初はショックが大きく、茫然としていました。全力で向き合ったからこそ、その反動は大きいものでした。
結果発表後、生徒のもとを訪れると、みんなも同じような表情をしていました。その様子を見て、胸が締め付けられる思いがあった反面、悔しいと思ってくれた生徒たちを誇らしくも思いました。日頃から「どうせやるなら高みを目指しなさい。」と言っているのが、少しでも伝わっていたのだと、少しほっとしました。
前提として結果のための音楽にはなってはいけませんが、音楽を通して、一つの目標に向けて集団が一丸となって頑張るということは、本当に素晴らしいことだと思います。次は夏にある吹奏楽コンクールに向けて、1から、いえ、0から音楽と向き合っていきたいと思います。
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。