紫陽花
2020年6月18日 06時00分6月といえば梅雨、梅雨といえば紫陽花ですね。
私は紫陽花の花が大好きです。
高校の駐車場から職員玄関までの通路にも
真っ白な西洋紫陽花の花が咲き始めて清楚で可憐でとってもキレイです。
今日は紫陽花にちなんで星野富弘さんのステキな詩を紹介したいと思います。
結婚ゆび輪はいらないといった 朝 顔をきずつけないように
体を持ち上げるとき私が痛くないように 結婚ゆび輪はいらないといった
今、レースのカーテンをつきぬけてくる 朝陽の中で
私の許(もと)に来たあなたが 洗面器から冷たい水をすくっている
その十本の指先から 金よりも銀よりも 美しい雫が落ちている
中学校の教師だった星野さんは、不慮の事故で手足の自由を奪われてしまいましたが
長い闘病生活の間に口で筆をくわえて文や絵を書く楽しみをみつけられました。
星野さんの絵と詩に感動して新しい絵や詩ができるたびにそれを自分の机に飾っていた女性は
やがて星野さんの妻になられました。
この詩の中で表現されている透き通るような純愛・・・。
情景が目に浮かび、心が温かくほっこりとした気持ちになります。
相手を思いやる気持ち、大切にしたいですね。
岡田 美智子