銀の指輪

2021年1月14日 14時01分
学校生活

 3年生美術の授業、3学期は銀の指輪をつくります。

銀(950Ag 純度95%)の地金(平角線)を使います。

自分の指のサイズを測って、必要な長さを糸鋸で切る。

バーナーで焼きなまして柔らかくして、自分で刻印を打つ。

再度サイズを確認して、芯金に当てて木槌で叩いて丸くする。

合わせ目をしっかり合わせて、フラックスを塗ってバーナーで溶かす。

銀ロウの小片を合わせ目に置いて、バーナーで溶かす(ロウ付け)。

希硫酸に漬けてフラックスを溶かす。

芯金を通して木槌で軽く叩いて真円形にする。

 

バーナーの炎に緊張しながらも全員ここまでたどりつきました。

後はひたすらヤスリがけです。

最後には顔がうつるほど鏡面にします。

 

銀の指輪の作り方は、前々任の美術の先生に20年以上前に教えてもらいました。

卒業生の中には経験者も多いのではないでしょうか。

少人数講座ならではの教材で、卒業記念にもなります。

以前勤めていた三瓶高校の前身、山下女学校の第一回卒業記念品が銀の指貫(指輪)。

生徒と一緒に訪問した、女学校第一期生のおばあちゃんの指には、その指輪がありました。

今作っている指輪、大事にしてくれることを祈っています。

 

 

 

最後の写真は1月8日美術室からの雪景色。

前任者から、雪の日の眺めは格別ですよと聞いておりましたが、その通りでした。

ブリューゲルの絵画の世界であります。