3年生の首振り人形

2021年3月2日 09時11分
学校生活

現在、本校の図書館で展示中の首振り人形

1、2,3年生の美術選択生の力作です。

先日の卒業式で3年生に作品を持って帰ってもらいました。

今はそれぞれのお家に居ることと思います。

自画像で自分を描いた後、次は立体で自分を表現します。テーマは「今の自分」。

 自分を表現することに戸惑う人も多いのですが、最初に目的を伝えます。

ひとつは、何十年後の自分のため。

ひとつは、自分が家を出た後の家族のため。

ひとつは、将来の自分の家族(伴侶、こども)のため。

卒業して、家を出て、新しい家族を連れて実家に戻ったとき、

実家にこの人形がある様子を想像してもらいます。

あの時の自分と今の自分、懐かしいと同時に反省することもあるかもしれません。

自分の伴侶や子どもは、高校生の時の伴侶(親)の姿が想像できる。

親は、子どもが家を出た後も、人形が家に残ってくれている。

人形ひとつで、さまざまな物語が生まれそうです。

作品が、ただのモノではなく、何かの装置になる。

 そんなことを考えながら真剣に作ってくれました。

 

「『これからはこの人形を僕だと思って下さい、ありがとうお母さん』と言って渡したら、お母さん泣きますかね」

「泣くやろね」  (3年生T君との会話)

  

 

 

 

 

  

3年生のみなさん卒業おめでとう、大事な作品、大事にして下さい。