べつになくてもいいのだけれど・・
2025年5月15日 12時30分今月14 日は本校の「 モーカエルday 」(いわゆるノー部活ノー残業デー)でした。
美術には「メッセージを伝える」というジャンルがあります。
伝えたいメッセージを ポスターなどのデザインの力で伝えるというもの。
「 先生も生徒も、今日は早く帰って 家庭での時間を大事にしましょう 」
というこのメッセージを伝えるためには・・
イラストは昨年度「ノー部活ノー残業デー」の設定段階で考えたもの
学校の先生は真面目な人が多いので 定時に帰ることに心理的な抵抗が・・
「No 残業」では否定の命令形のようでネガティブな感じ
「もう帰ろうでー」の方が「Shall we 」「Let's」的で、気持ちが楽になると思います。
野村高校といえば 牛。 夏の夜になればカエルの大合唱
ちょっとかわいいイラストも付ければ 定時に帰る抵抗感が減るのでは
昨年度の途中から「 モーカエルday 」がスタートしました。
それをもっと楽しく伝えられないか というのを 勝手に美術的に考えてみます。
ひとつの方法として考えられるのは「ポスター」
その日だけポスターを掲示する 次の日には外す。
(毎日貼りっぱなしでは意味がありません)
貼る はがす の繰り返しは手間がかかるしポスターも傷む
生徒と職員の玄関に ちいさな立体を置くだけなら簡単です。
先のイラストを立体化するために まずアイデアスケッチ
授業で制作している首振り人形の材料を使って立体化します。
土台に軽量紙粘土を肉付け
頭部は頭蓋骨を作って眼球をはめ込む作り方
耳を付けます
野村に来てわかったのですが
牛ちゃんたちにはかわいい頭髪があります
角をつけたら牛らしくなってきました
まだ表面がでこぼこしているのでこの後ペーパーをかけました。
今回はアクリル絵の具をしっかり塗りたいので
紙粘土の上にラッカーをスプレーします。
水に溶ける紙粘土の表面に直接水性の絵の具を厚塗りすると 表面がひび割れます。
まつげは造花用の 紙を巻いた針金
ベースの白色を塗ったら模様をつけていきます
今回の制作で参考にさせてもらったのは この子
3506 の耳票(じひょう)を付けた 人なつこい美人さん
鼻の色、目の色など教えてくれた Muse(ミューズ・創造の霊感の女神)です。
ゴールデンウィークから家で制作しているので
時々 監督が点検に来ます
かなり進んできました
時計はマグネットで着脱可能です
鼻、目の色は3506ちゃんを参考に・・
モーかえるのカエルと耳票(牛の両耳に付ける個体識別票)
時計(17:00)
14日の「モーカエルday」までになんとか完成しました
足もとに「モーカエルday」のシールを貼ります
生徒と職員の玄関に置くために2体作りましたが
普段もペアで作ることが多い
同じように作ってもできる微妙な差が改良のヒントになります。
生徒玄関
職員玄関
ノー残業デーという目に見えないものを
「野村高校になじみの牛」と「カエル」をモチーフに
「モーカエルday」の立体キャラクターとして視覚化できました。
「メッセージを伝える」
「問題を解決するデザイン」
美術ではこんなことも学べる ということを
自分もちょっと?楽しめました。
芸術科(美術)