1年生 総合的な探究の時間「野村町のシルク」
2025年7月11日 20時00分シルクとは、「絹」のことで、蚕という蛾の繭から採取される糸を編んだものです。そのため、その性質上シルクは高級素材として衣服などに利用されています。
本校が位置する西予市野村町は、中山間地域である特性を生かし、古くから養蚕業が盛んな地域でした。最盛期には、町内で約1,600戸以上が養蚕を営み、そこで生産される良質な生糸は国内外で高い評価を得てきました。しかし、現在は養蚕業の斜陽化や野村町の人口減少、平成30年の豪雨災害等も重なり、養蚕農家の数は減少の一途をたどっています。(現在は町内で6戸)
1学期では、おもに野村町の伝統産業である「シルク」の歴史や生産方法、用途などといった基礎的な知識について、町内にあるシルク博物館のご協力のもと、学習を進めてまいりました。授業にご協力くださったシルク博物館の関係者の方々には、この場を借りて心よりお礼申し上げます。
【5月 1年生シルク博物館訪問】
5月には、1年生の探究テーマである「シルク」について知るために、野村町内にあるシルク博物館を訪問させていただきました。
シルク博物館は、養蚕業に関わる歴史的資料の展示はもちろん、西日本唯一の製糸工場が併設されており、蚕がシルクになるまでを深く学習することができる施設です。
シルク博物館のHPはこちら ➡ シルク博物館/西予市
【6月 シルク博物館講演会】
6月には、シルク博物館の清家様を講師としてお招きし、「シルクを学ぼう」と題した講演をしていただきました。
5月に生徒たちがシルク博物館で学んだ内容を生かしつつ、日本の養蚕業の現状やシルクの活用方法の模索など、非常に興味深いお話をいただきました。
生徒たちもこれまで学んできた知識を生かして、積極的にグループワークや考察に取り組んでいました。
2学期以降は、グループに分かれてそれぞれが設定した「シルク」の課題解決に向けた探究活動を行っていく予定です。
この探究の時間が生徒たちの良い学びの機会となるよう、本校教職員も全力でサポートを続けていきます。
2学期以降もよろしくお願いいたします。