3年生美術(銀の指輪)
2025年3月18日 10時00分かなり遅くなってしまいました。
卒業した3年生が美術の授業で作った銀の指輪の報告です。
卒業記念となる最後の教材として制作しました。
銀の板から指輪に仕上げます。
厚さ1.2㎜ 幅4㎜ 純度95%の銀の平角線、
自分の指のサイズの長さに切った銀の地金、
加工しやすいように最初に焼きなまします。
ガスバーナーで暗い赤色になるまで加熱、10秒後に水につけて急冷。
これで柔らかくなって曲げやすく刻印が入りやすくなります
柔らかくなった地金の指輪の内側になる部分に刻印します。この工程の写真は撮れませんでした。
みんなそれぞれアルファベットや数字で刻印を入れました。
彼氏(彼女)の名前を入れてしまうと、何かあったとき?気まずくなるので おすすめしていません。
刻印したものを丸く曲げ、接合部に銀ロウを置き、バーナーで溶かして溶着(ロウ付け)します。
芯金(しんがね)に通して木槌で軽くたたきながらサイズ出し。
たたきすぎるとサイズが大きくなってしまうので慎重に向きを変えながら真円にします。
下から見て芯金から浮いているところを叩きます。
平らなところに置いて軽く叩いてねじれを直します。
板状のものをロウ付け(溶着)して輪っかにしたら指輪の原型は完成。
彫金用の棒ヤスリでだいたいの整形をします。
大まかに整形できたら耐水のサンドペーパーで磨きます
♯240→♯400→♯600→♯1000→♯2000→♯3000の6段階
ペーパーの目を細かくしながらここからは只管(ひたすら)磨くのみ
指輪の内側は丸棒にペーパーを巻き付けて磨きます。
1時間の授業でペーパーはだいたい1段階程度。
表面 側面 内側 角をそれぞれ確実に磨いていきます。
1段階でもおろそかになると仕上げに大いに影響するので、とにかく前の番手のペーパーの傷を次の番手で徹底的に消します
♯240の傷を消せるのは♯400だけ、
♯600や♯1000では♯240の傷は消せません。
君の心の傷を消せるのは○○だけです。
ひたすら磨く単調な作業、手元に集中しながらも教習所や進路の話などしています。
残り少ない学校での時間、こんな時間を過ごせるのももう少し。何でも無い時間が貴重になってきます。
この時期デジカメの状態が悪くて写真がありませんが、3000番までペーパーで磨いた後、磨きヘラで表面を磨いて磨き粉を布に付けて磨き、超音波洗浄して指輪は完成。最後は指輪の箱を作ります。
時間に余裕があれば箱の蓋に自分でデザインしたマークを入れます。箔入れペンで金色を入れると格別な仕上がりです。
箱の中にはフェルト(100均)をメラニンスポンジに縫い付けたもの。
完成した指輪を鎮座させてすべて完成です。
くすんだ板状の銀の板を丁寧に根気強く加工することで、顔も映って水もはじく程の輝く指輪が完成しました。
磨くということは傷つくことと同じこと、
卒業して少しずつ傷ついて、それが自分を磨くことにもなるということをこの指輪を見るたび思い出してくれれば幸いです。
3年美術(卒業記念の銀の指輪)完