3年美術 銀の指輪
2026年1月23日 13時30分3年生の美術の授業も本日(1/22)で最後 普通科・畜産科共に卒業制作「銀の指輪」が完成しました
2学期の後半から制作しておりました
3年生の最後の制作は卒業記念の「銀の指輪」 銀(純度95%)の地金から作ります
サイズを測って所定の長さに切ったものを バーナーで焼きなまして柔らかくします
指輪の内側になる部分に アルファベットや数字などの刻印を打ちます
上下左右のバランスを取りながら ちょうど良い深さに刻印します
画数によっては 同じ強さでハンマーを打っても深さが変わる
画数に合わせて強さを変える必要があり なかなかコツが要ります
刻印を打ったら その分 地金が伸びて長くなることもある
もう一度長さを調整して 輪っかになるようにします
芯金(しんがね)に地金を当てて 木槌で段階的に曲げていきます
隙間なく曲げた接合部にフラックスを塗り バーナーを当てて溶かします
接合部に酸化膜ができないようにするための大事な工程 緑色の炎色反応がきれいです
接合部に銀ロウ(3分ロウ融点780℃)を小さく切ったものを置いて
バーナーで溶かすと毛管現象で隙間に入って接合できます(ロウ付け)
小さな銀ロウを曲面に置くのは結構むつかしい 何回か落ちたり 手をプルプルさせながら置いています
バーナーの炎をバランス良く振りながら 左右の温度差ができないようにします
結構むつかしいですが みんな無事ロウ付けができました
ロウ付けが済んで完全に接合できれば酸洗い 希硫酸に10分漬けてフラックスを溶かします
畜産科からいただいた小さい牛乳瓶がとても使いやすい
ロウ付けの段階では接合部が揃っていればいいので 真円でなくてもかまいません
ロウ付けの後に 真円になるよう整形します
芯金に通して 所定のサイズになるよう木槌で丸くなるよう優しく叩きます
叩きすぎるとサイズが大きくなるので慎重に
指輪の形になると ついつい指にはめてみたくなるもの
ですがこの時点では内側に結構エッジがあるので はめてしまうと抜けなくなります
抜けなくて内心あせっている人がいます 毎年(いつも)の風景です
指輪の原型ができました
ここからはひたすら磨く作業の連続です
油目(細かい目)の棒ヤスリで形を整えた後に
240 400 600 1000 2000 3000番 の耐水サンドペーパーを
目を細かくしながら 番手ごとに1時間くらいかけて丁寧に磨きます
内側は木の棒に巻き付けて 外側は折り返したペーパーを斜めに面で磨くように
季節が変わるほど時間をかけて丁寧に磨きました
単調な作業なので 高校生活のことや自動車教習所の進み具合
野村を出て どんなところに住むのか など話しながら磨いています
2000番くらいから鏡面に近くなってきます あとすこし
3000番が終わったら 磨きヘラで表面を磨きます とたんに鏡面になってきて テンションが上がります
磨きヘラで磨いたら最後の工程
金属磨き粉(ウィノール)を布に付けて磨きます
布が真っ黒になるのは磨けている証拠
この工程で 指輪は顔が映るほどの鏡面になります
超音波洗浄機にかけて 刻印部分に入り込んだ磨き剤を洗います
超音波洗浄後 水洗いして洗浄液を洗います ここまで来ると指輪は水をはじきます
指輪の表面の水滴が丸くなっていれば大成功 しっかり水気を拭き取って完成です
完成した指輪を箱に収めます 時間がなかったので紙箱は教員の自作
好きな色のフェルトを選んで メラニンスポンジに縫い付けたものを入れています
100円ショップは助かります
根気強い野村の生徒諸君
長い時間をかけましたが 見事な銀の指輪が完成しました 商品になるほどのものが 自分の力で作れること
ただし根気強く丁寧な仕事が必要なこと いろんなことを学んでくれたと思います
20歳の成人式で着物を着飾って 最後の仕上げに この指輪をはめてくれれば幸いです
3年生 美術授業