歴史散歩2(児島惟謙)

2024年5月30日 07時00分
一口日記

地歴・公民科の授業の中でたびたび

登場する「大津事件」、歴史では

条約改正に影響を与えた事件として、

公民では司法権の独立に関する象徴的

事件として取り上げられるこの事件の

主役のひとりが愛媛県宇和島出身の

「児島惟謙」です。

(宇和島市にある児島惟謙像)

児島惟謙は野村とも深い関わりがあり、

父親の縁で若かりし頃に緒方酒造で

奉公した経験があります。

そのことを示す顕彰碑が現在も本家

緒方蔵の前に残っています。

10年前、この碑を見つけ

「なぜここに?」と

不思議に思ったことを思い出します。

児島惟謙苦学之地

説明文によると、後年児島惟謙は

野村町に本籍を移し、衆議院選挙にも

当選したとのこと。

これだけの人物が野村とご縁があるとは

面白いものだと感じました。

探してみると案外近所には歴史的なものが

隠されているものです。大学時代、近所を

散歩していて花山天皇(大河ドラマでは

本郷奏多が演じていました)の陵を

発見した時も「なぜここに?」と驚き

ました。「犬も歩けば棒にあたる」

ではないですが、今後も色々と散歩をし、

探索をしていこうと思います。

参考文献:『日本醸造協会誌』

(1989年84巻4号)

教頭・一色