製本の授業 続きです
2020年10月21日 10時46分3年生の絵画の授業での製本、かなり進んでいます。
今回、まず取り組んでいるのは「くるみ製本」。食べるクルミではありません。
中身をまず完成させて、別に作った表紙でくるむ(接着する)製本の仕方です。
麻ひもに折丁(5~6枚二つ折の紙)を次々と綴じ付け、
かがり終わったら背の部分をデンプンのりで仮固め。小口を裁断。
その後、背側を丸くなるようハンマーで叩きます(丸み出し)。
これがなかなか難しいのですが、頑張ってくれました。
背とじひも(麻)の端をばらばらにほぐして、見返しの紙に扇型に広げて貼ります。
背とじひもが接着できたら、表紙の厚紙の厚さ分だけ叩いて折り曲げます(耳出し、バッキング)。
その後、天地(上下)に、しおりひも、花布(花ぎれ)を接着します。
今回は市販のものを使いましたが、2冊目は自分で好みの色の糸で編む予定です(これが大変ですが自作の醍醐味)。
表紙との結合と補強のため、寒冷紗を貼り付けます。
最後に筒状の背貼り紙(クーター)を接着して、中身は一応完成です。
中身が完成したら表紙の制作。厚紙と、布に薄い和紙を裏打ちしたものを使います。
市販の表紙用の布だけでなく、適度な厚みの布なら裏打ちすれば何でも使えます。
捨てられずにある子供の時の服 なんか最高なのですが・・
表紙の開きをよくするために溝をつけます。
背側を接着、溝の部分に細い棒を挟んでしばらく圧着します。
だんだん本らしくなってきました。
もう少しで完成します。初めての本格製本ですが、さすが野村高校の生徒諸君
根気強く、丁寧に取り組んでくれています。
なにもここまでしなくても かもしれませんが 貴重な体験になってくれると信じています。 続く